式を活用

「式」は値を自動入力したい時に設定します。

自動


式の設定場所

ファミリや集計表、グローバルパラメータなどのパラメータに入力する値はその都度手入力しますが「式」を活用すれば規則にのっとった値は自動入力することができます。
※「式」はパラメータを設定するダイアログ内にあります(下図参照)

式と値の間の「=」はイコールを表しています

式は集計表にも設定があります。
ちょっとルールがありますが、ほとんど同じデス。

集計表にある計算値ダイアログ

式の活用あれこれ

式には「数値」「パラメータ」「はい/いいえパラメータ」「文字」を使って定数、四則演算、関数などを設定できます。
当たり前ですが導き出される値は設定したパラメータと同じ単位でなければなりません。

例)ⅮやHの式にはパラメータが使われています

もう少し詳しく

その1・・式の入力がない
式に何らかの値を入力する目的は、パラメータの値を自動的に入力したい時です。
下図のHとWのパラメータは式の欄が空欄です。そのためHとWの値はそれぞれ個別に入力する状態です。
式には何も記述されていない


その2・・式に定数を入力
式の欄の左端にある =(イコール) は式と値が同じである事を示しています。式に何らかの記述があれば、その内容に沿って値が表示されます。
例えば「W」の式に定数(1000)が記述されていれば「W」の値は常に1000となります。
式に記述があると値はグレーアウトする


その3・・式にパラメータを入力
例えばWとHが常に同じであるならば、Hの式に「W」と記述すればWの値のとHの値は常に同じとなります。つまりHはいちいち入力し直さなくてもWの変更に追随して値が自動的に更新されます。
またWではなく、Hの値の変更でWの値を追随させることもできます。
HとWの値は=(イコール)で結ばれている


その4・・四則演算の計算式を入力
もしもHがWよりも常に100小さければ、Hの式に「W-100」と数式を記述すれば自動的にWからマイナス100した結果がHの値となります。


その5・・関数を入力
単純な計算式だけでは捌ききれない場合に関数が利用できます。
詳細は「条件分岐①~」を参照してください。


ちょっとしたルール

文字を入力
文字パラメータに特定の文字を表示したい場合などに式が活用できます。
revitに文字である事を認識させるために文字列は ” ” (ダブルクォーテーション)で囲って利用します。



パラメータなのに認識されない Σ(゚Д゚)
式でパラメータを使おうと思ったら、パラメータと認識されない!なんて時のお助けアイテム [  ] (角括弧(カッコ)通称だと大括弧)で囲って利用します。

例)パラメータ名が「1」の場合
Wの式に 1 パラメータの値を活用したいのですが、Wの式に 1 を入力するとパラメータではなく1㎜と認識されてしまいます。
※もし 1 をパラメータとして認識していたらWの値は300になります


1 をパラメータとして認識させるために角括弧で1を囲って式に入力すると、1 はパラメータとして認識されます(下図参照)





注意喚起

式は上記以外にも色々な入力ができます。
ぜひ自分が楽するために色々仕込んでください。
ただしゴミみたいな(失礼)仕込みを増やし過ぎると重くなるので注意してください。



Revit2020