回転 その1

この回転は信頼の安定感(と、自画自賛👍)


マイナスも対応


ファミリのオブジェクトを回転させる一番メジャーな方法は参照線を回転の中心にロックさせる方法だと思いますが、0度になった後で回転の方向を見失ったり中心が外れるなど、なんでよ~(>_<)となる事が多いので私のお気に入りの方法を紹介します。

回転ツールを使う方法ですが、個人的には秘伝のタレ的なテクニックだと思っています。あ、でも実は周知の事実だったりするかもしれません😅


【重要】この方法で回転できるオブジェクトは、ネストした一般モデルファミリと面付きファミリ、またはファミリ内で回転体の面を作業面にして形状を作成したオブジェクトになります。

作成方法

【準備】ファミリのファイルでの作業になります。
※ファイルは作成するファミリで使いたいテンプレートを使用してください。

回転の台になる部分を作る

①ファミリファイルを開いて、立面図の正面ビューを開く


②作成タブの「セット」を開いて現在の作業面を“参照面:中心(正面/背面)”になっている事を確認。


③作成タブの「回転」を選択


④参照面などのガイド線は特になくていので回転の断面を描画します。



⑤スケッチが終了したら編集を終了して、次に描画パネルで「選択」を選択して参照面中心(左/右)を選択して終了


⑥プロパティの終了角度を変更して、上手く動作するか確認する。
終了角度と開始角度が同じだと立体形状が作成できなくなりエラーになるので注意する。




表示設定

回転体はプロジェクトでは表示させないので、オブジェクトを選択して表示のチェックを外す。



ネストしたファミリをセット① 面付き

面付きファミリは回転させる面に面付きファミリの貼り付ける面を合わせます。

①作成した面付きファミリをロード。


②ネストした面付きファミリを回転させる面に貼り付ける


③角度を変更して上手く動作するか確認する。


ネストしたファミリをセット② 参照線

【超重要】ネストしたファミリは参照線の面に乗せて回転させます。
     ファミリを参照線に乗せるのがポイントです!!!!


①回転させるファミリをロード。
※一般モデルで作成して「作業面ベース」にチェックを入れたファミリが対象です



②回転オブジェクトの角度を90°に設定して面が中心線と合わさる様にする。





③立面図の左を表示。




④作成タブのセットで「面を選択」により回転オブジェクトの面を作業面に指定。




⑤作成タブで参照線を指定して参照線を配置。
長さはどれ位でも構いませんが、ファミリより少し長い位の方が作業がしやすいです。
また、参照線の高さ方向の位置はファミリを配置したい高さに設定する。



⑥基準レベルビューを表示して、角度を色々変更して参照面が追従しているか確認。




⑦作成タブのセットで「面を選択」を選択して参照線の面を作業面に指定。








⑧ファミリを「作業面に配置」により参照線に配置。



⑨位置合わせツール等を利用してファミリと回転の位置を調整。
※位置の調整をした時にロックはしません。ロックして大丈夫な場合とエラーになる場合があるので、私は基本的にロックはせず乗せるだけにしています。



⑩配置したファミリを選択して、作業面が「参照線」になっている事を確認。



⑪角度を変えてファミリが回転に追従するか確認。




角度パラメータを作成

①作成タブ>ファミリタイプツールをクリックしてファミリタイプダイアログを表示。



②左下の「新しいパラメータ」をクリックしてパラメータプロパティでパラメータを作成します。ファミリパラメータ(用途によっては共有パラメータ)名前、パラメータタイプ:角度タイプまたはインスタンスの設定をしたらOK。




③角度パラメータが追加されたのを確認して、角度の値を0°以外に変更。



④回転オブジェクトを選択してタイププロパティの「終了角度」の関連付けボタンで②で作成した角度パラメータと関連付ける。


角度の範囲を設定

関連付けをしていない開始角度の値はプロジェクトにロードした時に回転体の固定の面が置かれる場所になります。角度の入力の値が固定した 0° と同じだと形状が作れなくなりエラーになります。


設定のコツは入力しない角度を開始角度に設定します。
例えば入力角度に 0° がある場合は開始角度を 0° 以外に設定します。

ex.1 0°~359°を稼働範囲にする場合 開始角度:0°


ex.2 180°~0°~マイナス179°を稼働範囲にする場合 開始角度:180°


開始角度を0°➔180°など大きく変えた時に、位置が逆転して参照線が変な位置に飛んでしまう事があります。その場合は再度参照面を配置し直し、ファミリを置き直します。


本当なら作成したファミリを見本としてダウンロードできるようにしたかったのですが、イマイチ方法が分からず断念(-_-;)

また、詳細項目などの2Ⅾファミリには、回転体の台は作成できないので、参照線のみで回転の振舞いを持たせます。その場合ちょっとしたコツが必要なので、こちらはまた別の機会に書きたいと思います。


気が付けば前回の更新から1年半も経っていた 汗



Revit2023