ファミリ作成時の心得
ファミリを作成する時の心得というか(自分)ルールが幾つかあるので参考までに。。。
全部重要だと思っていますが全てを満たすのはなかなか難しい
- 社内全体で利用を考えている場合は最新のRevitバージョンではなく全員が使える(下位)バージョンで作成すること
と、いいつつ自分の担当するバージョンで作ってしまいます 汗 - 「警告」や「この場合は上手くいかない」的な例外は残さないこと
そのことで誰かの時間を消費してしまうし、自分の時間も消費する可能性も大 - ファミリは必要な条件を満たしたうえで最小のファイル容量でつくること
個人的には1MB未満を目標にしていますが、もう少し小さい方が良いらしいとも聞きました、、、でも取り合えず自分ルールは1MB以下!!
RUGファミリも建具とかは1MB越えてるけどね(´з`)えへへ
容量が大きなファミリは挿入数が増えてくるとプロジェクトが大変な事になります。以前超高層のモデルに関わっていた時の一番の課題は何と言ってもデータ量でした。そして削減対象の一番手はファミリを軽くすることでした、、、
なかなか他は減らせませんからね~ - 表示させたい尺度で見た時に黒い塊になるようなモデリングはしないこと
必要最小限の形状で表現することが、腕の見せ所 - パラメータの数は多すぎず少なすぎずを心がけること
パラメータの役割と数は、使い勝手に影響するので非常に重要です。ファミリを有効に利用するためにはそれなりの数のパラメータが必要になる場合もありますが、極力多くし過ぎないこと - パラメータは作業者が読み解く必要が無いように作ること
読み解く状況を最小限にするために、パラメトリックな動きを必要としない名もなき部位に独自の名前を付けて無用なパラメータを増やしたりしないこと - パラメータのグループ分けがキレイに出来ていること
- 共有パラメータが適切に当てられていること
なんでもかんでも共有パラメータにすりゃいいってもんではありません - 設定したパラメータのインスタンスとタイプの仕分けが正しくできていること
- ジオメトリに対して適切にマテリアルパラメータを付けること
- ファミリの中から不要な要素は削除すること
線種等の詳細要素やマテリアルも含め、プロジェクトにロードする前に不要な要素のパージを済ませておくこと - 適切なカテゴリ、サブカテゴリをあてること
- ネストが深くなりすぎないこと
ネストを何重にもすることは機能的にはできますが、深い階層のパラメータは上手く反応しない場合があります。2階層以上(ひ孫より先)のネストは極力やらないこと
システムファミリはこれに対応する対策が立てられていますが(と見える)、コンポーネントでは設定できない仕組みなので階層が深くなりすぎるネストはやらない - 使用した参照面には名前を付けること
- プロジェクトでスナップしたい場所以外の参照面は「参照なし」にすること
不要な位置でスナップが効くようになっているのは邪魔でしかない - 製品として存在しているものには、タイプカタログを付属させること
- 参照した製品があるのであれば、URLパラメータで元ネタをリンクさせること
上記の項目を全く満たしていなくても、ファミリは作れますし機能もします。つまり0点ではありません。パラメトリックな動きを持たないファミリも、逆に付けたいだけパラメータを付けるのもアリですし、大容量のファミリも時には必要なのかもしれません。ファミリを利用するプロジェクトで最善の状態のファミリを目指して下さい。
おまけ
つい最近「ファミリは自分だけのものではないので、謙虚であれ」と、ある方に言われました。本当にそうだと思います。ついつい自分を出したくなってしまいますが抑えたくらいがちょうどいい☆彡
もしも「いやいや違うだろ」的な部分がありましたらどんどんご意見お寄せください。
2020.10.04